不況になると恐怖映画が流行るのは本当か?【前編】

ホラーと景気の関係性を考察

好! こんにちは 超謝謝です。

昔から漠然と「世界が不況になるとホラー映画が流行る」そんな感覚があったので、本当なのかなって気になって、色々調べてみました。なんとなく都市伝説のような話だと思っていたのですが、調べてみたところ、実際に一定の根拠があるということが分かって驚きました。ただ、単純な因果関係というわけではなく、歴史的・経済的・心理学的な要因が複雑に絡み合っているようです。同じように疑問に思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回、調べた内容を共有させていただきたいと思います。

歴史を見ると、不況時にホラーが流行っている?

ここでは、実際に過去のデータから、不況とホラー映画の関係を調べた内容をお伝えします。

大恐慌時代のアメリカ

調べてみたところ、1929年のウォール街大暴落後の大恐慌時代に、世界で最も有名なホラー映画の一つである『フランケンシュタイン』が1931年に大ヒットしたということが分かりました。公開時期を考えると、世界恐慌の真っ最中に公開された作品が映画史に残るほどの成功を収めたというのは、興味深いですね。私も最初は「経済が大変な時期に、映画館に足を運ぶ余裕があるのかな」と疑問に思ったのですが、むしろそういう時だからこそ、映画が求められていたのかもしれません。

日本における事例

日本においても同様の傾向が見られるとのことです。個人的に印象的だったのは、以下のようなデータです:

– 1977年の景気低迷期:「悪魔の手毬唄」「犬神家の一族」「八つ墓村」などのホラー映画がヒットしたということ
– 1980年代前半のスタグフレーション期(インフレと景気停滞が同時に起きた時期):スプラッター・ホラーのブームがあったということ

複数の情報源で確認したところ、これらの時期が経済的に不安定だったというのが事実のようです。

2008年リーマンショック後のデータ

最初はよく分からなかったのですが、2008年の米国映画興行収入を調べてみると、経済崩壊にもかかわらず96億3000万ドルを記録し、2007年の96億2000万ドルをわずかに上回ったとのことです。驚いたのは、観客動員数は約4%減少したにもかかわらず、経済の他の分野における減少幅と比較するとはるかに小幅だったということ。つまり、不況時でも映画館に人が集まっていたんですね。

なぜ不況時にホラー映画が増えるのか?経済的な側面から

ここでは、経済学的な視点から、不況時にホラーが増える理由を調べた内容をお伝えします。

ホラー映画は製作費が安い

調べてみたところ、ホラー映画の最大の特徴は製作費の低さだということが分かりました。公式サイトによると、ホラー映画の平均予算は約3000万ドル以下で、多くは1000万ドル未満なのだそうです。対照的に、スーパーヒーロー映画やSF映画は1億5000万ドル以上かかることもあるとのこと。

個人的に驚いたのは、具体的な成功例です。例えば、『Get Out』という映画は製作費がたった450万ドルだったのに、興行収入は2億5500万ドルに達したということ。つまり、50倍以上のリターンを得たことになります。これはすごいですね。

また、『Don’t Breathe』という作品も、2016年に低予算ながら北米興行首位を獲得したとのことです。

スタジオのリスク管理と不況時の判断

ここが個人的に特に興味深かったのですが、不況時、映画スタジオは保守的になるということのようです。

具体的には、以下のような判断が働くとのことです:

– 中予算のドラマや実験的な芸術映画への投資を避ける
– 高額なスーパーヒーロー映画(失敗時の損失が大きい)への投資に慎重になる
– ホラー映画は「失敗しても損失が小さい」「成功すれば大きな利益」というリスクプロファイルが魅力的に見える

つまり、不況時にはスタジオが「安全な投資」を求めるようになり、その結果としてホラー映画が増えるということなんですね。ホラーは「不況に強い」ジャンルと呼ばれることもあるそうですが、なるほどそういう理由があるんだと納得しました。

心理学的な理由:人々はなぜ不況時にホラーを求めるのか?

ここでは、心理学や社会学の観点から、不況時にホラーが流行る理由を調べた内容をお伝えします。

スッキリ感を求める心理:カタルシス効果

調べてみたところ、不況時にホラーが流行る理由として「ギャーギャー騒いでスッキリする」という説があるということが分かりました。専門的にはこれを「カタルシス効果」と呼ぶそうですが、簡単に言うと、映画の中で恐怖体験を通じて、現実のストレスや不安を代理的に発散させる効果のことですね。

最初はよく分からなかったのですが、考えてみると確かに、不況時は経済的な不安でモヤモヤしているわけです。そういう時に、「安全な環境」で思いきり怖がって、思いきり逃げ回る体験ができれば、心がスッキリするということなのかもしれません。

「コントロールの錯覚」という心理メカニズム

個人的に最も印象的だったのが、「コントロールの錯覚」という心理学的機能についてです。

現実の経済的不安は、私たちにとってコントロール不能です。終わりが見えないし、自分の力ではどうしようもないことも多いですよね。一方、ホラー映画は安全な環境で恐怖を体験でき、明確な結末がある。つまり、映画館という限られた時間と空間の中では、「2時間だけは、混沌を支配できる」という感覚が生まれるということのようです。

これは「金銭的な不安を持つ観客にとって、最高の買い物になる」という指摘もあり、妙に納得してしまいました。不況時だからこそ、「明確に終わる恐怖」の価値が高まるんでしょうね。

社会的不安が「モンスター」として具象化される

ここからは、個人的な考察も入るのですが、2008年リーマンショック後のホラー映画は、経済的不安を「モンスター」として具象化しているように感じられます。

例えば、『It Follows』という作品は、名もなき呪いに追われるという設定のようですが、これは借金や経済的負債の比喩なのかもしれません。また、『Don’t Breathe』はデトロイトの廃墟を舞台に、若い登場人物たちが金品を狙って空き家に忍び込むという話だそうですが、これは住宅ローン破綻の影を反映しているのではないか、と思われます。

さらに、『The Babadook』『Hereditary』『Midsommar』といった作品は、家族崩壊や遺伝的な狂気を描いているとのことですが、これらは時代の不安定さが家庭にまで浸透している状況を表現しているのではないでしょうか。

注意点:不況だけで全ては説明できない

ここでは、この仮説に対する反論や、考えておくべき点を調べた内容をお伝えします。

バブル全盛期にもホラーブームがあった

調べてみたところ、確かに1980年代のバブル全盛期にもスプラッター・ホラーの大ブームがあったということが分かりました。これは、単純な「不況=ホラー流行」という関係を否定する例になりますね。

つまり、景気とホラーの関係は、もっと複雑なメカニズムで成り立っているということなのかもしれません。

ホラー市場シェアの著しい成長

調べてみたところ、ホラー映画の市場シェアは近年顕著な成長を見せているということが分かりました。複数の情報源で確認したところ、以下のような推移のようです:

– 2010年代前半:2~3%程度
– 2021年:12.8%(北米興行収入の5億8600万ドル)

つまり、ここ10年で市場シェアが4倍以上に拡大しているということですね。これは、単なる不況との相関以上に、ホラーというジャンルそのものへの関心が高まっているということを示しているのかもしれません。実は、現在のホラーブームは「不況だから流行る」という単純な理由では説明できないほど、複雑な現象なのかもしれないんです。

結論:不況とホラーの関係は複合的

今回は、不況とホラー映画の関係について調べてみました。調べる前は「ただの都市伝説なのかな」と思っていたのですが、実際のデータや学術研究から見ると、「不況になるとホラーが流行る」という話は、部分的に正しいということが分かりました。ただ、単純な因果関係ではなく、複合的なメカニズムが働いているようです。

個人的に整理してみると、以下のようなポイントが重要だと感じました:

歴史的な傾向: 大恐慌、1970年代の景気低迷、2008年リーマンショック後にホラーが好調だったという事実がある。ただし、1980年代バブル期のホラーブームもあり、絶対的な法則ではないということ。

経済的な理由: ホラー映画は製作費が安く、スタジオが不況時に保守的になると増えやすい。失敗時のリスクが小さいというのが、不況時に魅力的に見えるということのようです。

心理学的な理由: 不況時の人々は、カタルシス効果やコントロールの錯覚を求める傾向があり、「安全な環境で明確に終わる恐怖」の価値が高まるということ。また、経済的不安を「モンスター」として具象化するホラーに、社会的な共感が生まれるのではないかということ。

ただし留意が必要: バブル期のホラーブームや、近年の市場シェアの著しい拡大は、景気との相関だけではホラーの流行を完全には説明できないことを示唆しています。

つまり、不況がホラーを「直接的に」人気にするのではなく、不況が「ホラーを増産しやすい環境」を作り、また「人々がホラーを受け入れやすい心理的状態」を作るという、複合的なメカニズムが働いているのだと考えられます。

ただ、2010年代以降、ホラー市場シェアが4倍以上に拡大しているというデータを見ると、現代のホラーブームはそれ以上に複雑な要因があるのかもしれません。実は、不況だけでは説明できない、さらに深い理由があるんじゃないでしょうか。

参考になれば嬉しいです。次の記事では、現在のホラーブームの本当の理由を、別の角度から探ってみたいと思います。参考になれば嬉しいです。次の記事では、現在のホラーブームの本当の理由を、別の角度から探ってみたいと思います。

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